猫背姿勢でお悩みだった女性患者様の事例を紹介します。
お仕事はデスクワーク。長時間まっすぐ座っているのが辛く、気付くと腰が丸くなり頭が前に出た姿勢になってしまうとのこと。腹部が圧迫され苦しく仕事に集中できないとお困りでした。
また、深呼吸をしようとしてもうまく息を吸い込めず、日頃から呼吸が浅くなっている自覚症状をお持ちでした。「自身なりにいろいろと試すもののなかなか打開策が見つからない」とのとこで、お母様のご紹介により当院に来院されました。
検査してみると
この方の場合、全身の関節がとてもゆるく体幹の筋力も弱いため、重力に負けて身体を上手に支えられていない状態でした。
背中全体が丸まり方が前に出てしまった猫背姿勢で、肺や内臓が圧迫されて呼吸を浅くしていました。毎晩ストレッチをされていたということで、全体的にはとても柔らかかったのですが、バランスが崩れた姿勢で上からの負荷がかかっている箇所(太もも裏や、肋骨まわり)の筋肉は縮んで硬くなっていました。
これらの筋肉はご自身では伸ばしにくい場所にあり硬くなっていること自体にも気付きにくいため、ご本人も驚かれていました。ご自身で姿勢の改善に取り組まれても思うように成果が出なかったのは、これらの筋肉が邪魔をしていたことも一因として考えられます。
施術
肋骨まわりの筋肉へのアプローチから開始。全身にしっかり酸素が供給されるよう、圧迫された肺や内臓を解放し楽に深く呼吸を行える状態に整えていきました。
姿勢の維持に必要な筋肉にしっかり刺激が届くよう、全身の筋バランスを整え骨格の位置を正し、その上で負荷運動をプラス。関節のゆるみに負けない筋力をつけていきました。
1週間に1回、計12回かけてこの一連の施術を行うことで、姿勢を維持するために必要な筋肉を目覚めさせ、良い姿勢を身体に覚えこませていきました。
結果
強ばっていた筋肉がほぐれきるまで少し時間はかかりましたが、これらの筋肉がほぐれ始めてからは早かったです。
途中数回は施術後軽い筋肉痛になったそうですが、これこそが、これまで刺激が届きにくくほとんど使われていなかった筋肉にしっかり刺激が届き始めたサインでした。
姿勢のコツ、筋肉の使い方のコツを覚えていただき、無理せず良い姿勢を保てる身体に変わっていきました。最終的には定着させることができ、姿勢を褒められる機会が増えたとご本人も喜ばれています。現在は月に1度、筋バランスを良好に保つためのメンテナンスに通われています。
最後に
猫背の方でも、筋バランスや骨格などのベースを整えてあげることで、理想の姿勢にぐんと近づくことができます。猫背にお悩みの方、ひとりで悩まず諦めず、是非一度ご相談ください。
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